リクガメの飼育方法

リクガメの飼育方法

これらの飼育設備ではダメです。リクガメを飼育することはできません。

60㎝の爬虫類用ケージであっても同様にダメです。このような飼育設備で1年生存できるリクガメはほとんどいません。

もし、あなたがホームセンターのペットコーナーや技術のない爬虫類ショップ、爬虫類イベント等でリクガメを飼育したいと言ったら「上記のような設備で飼えますよ。」言われることが多いでしょう。明確にさせておきますが、上記の設備でリクガメを飼育できるという科学的根拠はありません。そもそも飼育とはなんなのでしょう。飼育の定義とは?リクガメが1週間生きればそれは飼育と呼べるのでしょうか(だったらダンボールに入れておけばいい。ダンボールに放置しても1週間は生きる)。1カ月では?1年では?リクガメとはすべての種類が本来40年以上は生きる生き物です。それを1年しか生かすことができなかった場合、それを飼育と呼べるのでしょうか。40年生きる生物が1年で死んでしまうのだからそれは虐待なのではないでしょうか。私はこのような設備でリクガメを飼う事を「飼育」ではなく、「虐待」と呼んでいます。これらの設備ではどんなエサを与えようが9割のリクガメは1年以内に死にます。皆様はこのような環境でリクガメを飼わないようにしてください。しかしながら、このような環境(もしくはこれに類似した環境)で飼育している爬虫類ショップを多く見かけます。なぜでしょう?それはリクガメが1年生きなくてもいいからです。お店としては死ぬ前に売ればいいからでそのリクガメを一生大切に飼育するという気持ちはありません。ツイッターやブログなどでマーケッティングをし、イベントなどにも持って行きリクガメが弱ってしまう前に売ればいいのです。そのため、未だに60㎝水槽にスポットライト/スパイラルライトでの飼育しているペットショップを目にする機会が多いわけです。さあ、そのお店に置いてあった環境、お店の人に言われた環境であなたはリクガメの飼育を始めます。リクガメは3カ月くらいで弱っていき、寝ていることがほとんどなり、食欲不振になり死んでしまうでしょう(季節やタイミングが重なれば一カ月ほどで衰弱することも少なくありません)。そりゃそうです。この60㎝水槽の飼育設備でリクガメが40年以上生きた、終生飼育できたという記録は一度もありませんから。「大きくなってきたらもっと良い環境にしていきます」と言う方がいます。うん、ですからこの環境だと数カ月でリクガメが弱っていき大きくなる前に死ぬ個体がほとんどなのです。リクガメが時間とともに弱っていくのだから飼育方法が間違っているのです。そこを理解するようにお願いします。ペットショップでリクガメを置いているのは販売目的のためです。「保管」と言う意味で一時的に生かしておけばいいのです。たくさんショップがイベントなどに出店し生き物を狭いケースに入れて必死に販売している現実です。一時的に爬虫類を置いておく環境を適切な正しい飼育環境だと思わないようにご注意ください。貴方がリクガメを家に置くのは販売目的ではなく、好きだからだと思います。販売目的での飼育設備/管理と、リクガメを愛情をこめて家族の一員としてしっかり飼育する飼育設備は別物になります。

飼育の定義とは?

私が考える「飼育」の定義とはリクガメが寿命を全うできて幸せな毎日を送れて、その飼い主さんも幸せになれるというものです。これはリクガメだけではなく、ヘビやトカゲ、犬猫、小動物も一緒だと思います。一方が欠けても駄目だと思います。1年で死んでしまうような飼い方を飼育とは呼ばないし(それは虐待)、エサを与えるのがかったるいめんどくさいなど、飼育自体が飼い主さんのストレスになるようなら生き物は飼わない方がいいです。それは飼い主さんにとっても良い事ではないと思います。リクガメを飼育したいのならリクガメの飼育方法を常に勉強しなければならない、リクガメを観察しなければならない、そして皆さんはお家にリクガメが売れるまで置いておけば良いわけではなく、生涯にわたってパートナー、家族の一員として接していくはずです。そのためにはしっかりとした飼育設備が必要となります。リクガメの飼育にしっかりと向き合えるのか。今一度よく考えてから飼育に挑戦してください。かくいう私も毎日カメにエサを与えたり、水撒きをして湿度を上げてカメたちを観察するのが楽しいですし、お店のリクガメたちもかめぢからケージで幸せそうに生活しています。双方が幸せなっている手ごたえがあり(カメを飼育しているおかげで私の子供たち、家族も幸せです)、理想の飼育を実践できている日本で唯一のお店だと思っています。

リクガメ飼育を想像して楽しい気分が高ぶってきた方は「かめぢからセット」でリクガメの飼育を始めてください。かめぢからセットは一般のご家庭(一戸建、マンション、アパートなど)で皆様が日常生活を送りながらしっかりとリクガメを飼育するための設備です。

リクガメを飼育するための設備

これらが適切なリクガメの飼育設備です。このような環境でリクガメを飼育しましょう。

かめぢからセットによる飼育環境であれば、リクガメは幸せな毎日を送りながらすくすくと成長するでしょう。
ご来店いただければその事実を垣間見ることができます。当店はすべてのリクガメ/ハコガメをかめぢからセットで飼育しています。

装備品:かめぢからケージアドバンス900、底面ヒータースーパー1M、力土セット、全体照明(GEXコンパクトトップ60/3灯式もしくはZOOMEDテラリウムフードT5HO)リクガメ用エサ皿、メタハラ/ソーラーラプターHID50W、GEX爬虫類サーモRTT-1、暖突L、クリップスタンドひまわり、カミハタネオハロゲン

一般のご家庭でリクガメをきちんと飼育できる設備です。リクガメが幸せな毎日を送れます。ヘルマンリクガメくらいのサイズであれば一生このケージで飼育も可能です(将来的にはお外に出したり、散歩に連れて行く時間も作ってあげましょう)。非常におしゃれなケージで頑丈です(少なくともガラス面が多い水槽よりは丈夫であり、万一、ガラス扉部分が破損しても扉部分の交換が可能。私/体重72㎏がケージの上に乗ってもびくともしません。よく上に乗って倉庫で作業しています)。

これと同等の設備を他店でご用意されてもかまいません。しかしながら、かめぢから飼育セットが一番完成されていると思います。ネットなどで機材などを揃えてもかめぢから飼育セットよりも高くつく場合がほとんどですし、リクガメの飼育を店頭でしっかり実践していないお店に機材のアドバイスを求めても良い返事は返ってこないでしょう。かめぢからでまとめて購入した方が時間的にも今後の飼育のために良いのではと思います。

それでは、かめぢから飼育セットの特徴をそれぞれ見て行きましょう。
リクガメ飼育についてのご質問はお気軽にkamechikara@nifty.comまで。このページを書き下ろした店主本人がご返信いたします。

かめぢからケージアドバンス900

90㎝x45㎝x60㎝、面積で言うと4050㎠、体積は243000㎤となります。店主であるカメボスが開発した木製のリクガメ専用ケージです。当店でしか買えません。2004年にオールハンドメイドで作り上げ、無駄を省き、必要なものは付足すなどの改良を加えていき、プロトタイプを元に現在は家具職人さんに製作をしてもらっています。爬虫類器具の変化や新製品の登場に合わせて高さを変えたり、器具が難なくセットできるように時代に合わせた進化を遂げています。高さを60㎝にすることで他社の90㎝水槽よりも空気の体積を増やし、またライトの適切な照射距離をとれるようにしています。下記でご説明する機材が綺麗に無駄なく設置できる構造となっております。かめぢからケージはケージ本体のみでそのまま積み重ねが可能で、リクガメ飼育にはまっているお客様は3個、6個とご購入しケージを積み重ねて圧巻の飼育部屋を作っている方も多くおります。ラックや棚なしで、ケージのみで3段積めることができるのでご購入者にはリピーターが多いです。ケージの上に観葉植物を置いたり、別の小型ケージ(ヒョウモントカゲモドキなどを飼育したり)、飼育用品を置いたりと頑丈な天板があることで上の用途も多彩です。詳しくはかめぢからケージの詳細を。

かめぢからケージは夏と冬で使い分けが可能です。日本の夏は暑いのでケージ内のこもった熱を外に逃がすため、上部の保温カバーを取り外して通気性をよくすることができます。冬はケージ内の暖かい空気はできるだけ逃がしたくないのでカバーをセットして側面のみより空気が行き来するようにしましょう。

❌60㎝水槽ダメな飼育の場合❌

60㎝x30㎝x36㎝(通常の60㎝水槽というとガラス水槽、爬虫類用水槽問わず大体このサイズです)。面積が1800㎠、体積は64800㎤です。かめぢからケージの半分以下の面積、体積は4分の1くらいとなります。狭いので十分な温度の高低が作れない、気温、湿度、空気の安定が困難、機材が入らないなど問題点はたくさんあります。暑い夏はライトを消すしかない。冬はライトを増やして保温を確保、ライトをを増やせば熱で乾燥する、乾燥する冬にさらに乾燥。リクガメは脱水症状にもなる可能性が高く、過酷な環境となること間違いなしです。

床材/力土セット

こちらも店主であるカメボスが開発したオリジナル床材です。当店でしか買えません。一般に売られている爬虫類用のマットとは違います。ヤシガラをベースとしたココパームと広葉樹林をベースとしたチップの組み合わせ(力土セット)ですべての爬虫類に適した床材となっています。他社製品のヤシガラは園芸用品の延長で作られているため、粒子が細かすぎて全く弾力がありません。かめぢからのココパーム微細は絶妙な粒子の大きさにより爬虫類に適した床材となっています。また、水との相性もよく湿度を保つ使い方にも向いています。力土セットとして敷き詰めることで弾力を持つ床材が作れます。リクガメが歩く際にしっかりと地面を踏ん張ることができ、健全な脚腰が育っていきます。

昨今、YOUTUBEなどでリクガメの飼育動画が見られる機会も増えましたが、歩行障害のリクガメをかなり目にします(何よりも飼い主がリクガメの歩き方がおかしいことに気が付いていない)。「リクガメが歩く際、床材に足が埋まる」「地面の摩擦が弱く、四肢が滑る」などの理由が歩行障害をもたらします。健全なリクガメはお腹を地面に引きずって歩きません。四肢で体をしっかりと持ち上げ、踏ん張った状態で歩行します。力土セットではリクガメが踏ん張れる弾力のある地面、そしてリクガメが潜ろうと思えば穴を掘れる地面、乾燥し過ぎを防ぎ適切な湿度を保てる地面を実現できます。爬虫類の床材の中には湿度や水によってカビる床材も多いですが力土セットはカビません。当店はカメの専門店であるのですが、床材はモニター愛好家やヘビの愛好家、小動物を飼育されている方たちにも好評です。本当に良い飼育機材をモットーに独自路線でやっています。詳しくはココパームと力土のページを。床材はこれ一択で、議論の余地はありません。

❌60㎝水槽ダメな飼育の場合❌

やはり狭いため床材内部の湿度維持が困難です。ぐしゃぐしゃになるか乾燥するかの2択。その中間を維持しにくいです。

爬虫類用メタルハライドランプ

ソーラーラプターHID50Wがお勧めです。太陽光に非常に近い色合いでカメが活性化されます。このライトが点くことによってケージの中が太陽の光に当たっているようになります。もちろん照射されるUVBもリクガメの飼育にとって十分な量が照射されています。ライトの角度をしっかりとセットしてセッティングしましょう(カメの甲羅に対して直角に光りが差すほど甲羅の紫外線吸収率がよくなります。直角は難しいとしても80度くらいの角度で当てるようにしましょう。高さ60㎝のかめぢからケージなら可能です)。リクガメが短命で死んでしまう理由に爬虫類用メタルハライドランプ(ソーラーラプターHID50W)の有無が非常に大きな理由となります。初心者の方は高価と言う理由からこれを購入しません。また60㎝水槽ではライトの光が強すぎて光に無駄が出ます。爬虫類用メタルハライドランプはここ20年くらいで非常に高い有効性が認められており、初心者の方の強い味方になってくれます。「メタハラなしでも子ガメから何年も飼育できている」と言う方が稀にいますが、何百匹のリクガメを飼育できたのか問いたいです。おそらく1個体です。それは運です。飼育がうまいわけでも、飼育環境が良いわけでもなく、カメが特に頑丈だっただけです。人間でも毎日虐待を受けていて鬱になって死んでしまう人もいれば虐待を受けていても自殺などせず普通に生きる人もいます。リクガメも同じで過酷な環境でも我慢して頑張って生きてくれる生命力の強い個体は存在します。それは運がよかっただけのことで、飼育者の技術があるわけではないですし、設備が良かったわけでもないのです。ココは勘違いしないようにしましょう。ちなみに私は4000個体以上のリクガメを飼育して見てきました。その経験から言うとメタハラ照射がない場合8割のリクガメは状態を崩します。また、生後間もない個体、小さい個体ほど死亡率が高くなります。これらの強い光はベビーのうちの骨格形成や生きる活力としてとても重要だと考えています。ソーラーラプターは他に35Wと70Wがありますが、かめぢからでは50Wのモデルをお勧めしています。35Wは若干光が弱くUVBも弱めです。70Wは光も強くUVBも強いのですが、放熱量も多いです。そのため夏場の飼育はかなり暑くなってしまいカメが熱中症になる可能性も出てきます。そのため50Wをお勧めしています。あくまで一般的なご家庭でリクガメを飼育するための設備という観点からすると50Wが良いのではと思います。電球の交換頻度は1日8時間照射で2年くらいです。

❌60㎝水槽ダメな飼育の場合❌

メタハラはライト本体が大きく光も強いため、狭い水槽で照射すると眩しすぎるでしょう。狭い水槽の場合、光を半分差し込む感じでセットすると良いですがメタハラ本来の能力に無駄が出てしまいます。補強などをして高さなどもより高い位置からの照射する必要もあります。そもそも現在主流となっているモデルのメタハラは小さな水槽には使えないものがほとんどです。

全体照明

現在流通しているものではZOOMEDテラリウムフードもしくはGEXコンパクトトップがお勧めです。ソーラーラプターHID50Wだけではケージ内に光のムラができてしまうのでケージの全体照明、紫外線照射UVBの補助としてこれらのライト使用します。ケージ全体が明るくなり、カメをより観察しやすくなります。リクガメは視力が非常に良く、カラーで物が見えています。故に光はとても重要なため、リクガメが喜ぶような明るいケージにしてあげましょう。

注意:これらの全体照明器具のみではリクガメの飼育は困難です。先にも記述した通りメタハラの設置がとても重要となります。全体照明はあくまで補助的であって太陽光と比べるとまったくもって暗い光しか照射しません(外に出て太陽を直視してみてください。ウォ眩しいってなります。ソーラーラプターを直視してみてください。自然の太陽と同じようにとても眩しいです。全体照明を直視してみてください。こちらの方がそれほど眩しくないのです。メタハラなしの環境ですといくら全体照明があってもリクガメにとっては毎日が曇り空の下にいるような環境になります。しっかりと太陽の差し込む光(メタハラ/ソーラーラプターHID50W)を設置してあげましょう。

❌60㎝水槽ダメな飼育の場合❌

これを一つセットするだけで他の機材が入らなくなる、位置が制限されるなど問題がおきます。開口が狭いため、どうしようもありません。スパイラルライトを入れた場合も、紫外線UVBは弱くカメにとって好ましい光の質ではありません。

暖突L

保温の要となる機材です。特に冬の保温、ライト類が消灯してしまう夜の保温をしてくれます。暖突L自体は光ったりしないので夜でも光を発せずに保温します。先にも書いたように光に敏感なリクガメにとってとても適した保温機材です。保温のためスポットライトを夜に付けておくなどはリクガメにとって良くありません。光に敏感ですから。リクガメは昼間はメタハラの光をたくさん浴びたいんです、夜は暗い中で静かに寝たいんです。それを実現するための機材です。GEX爬虫類サーモRTT-1と繋げて適温をセットできます。

❌60㎝水槽ダメな飼育の場合❌

暖突Lはセットできないので暖突Mサイズかロングとなります。それでもスポットライトなどと設置がぶつかり合うため、どちらかが設置できなかったり、スポットライト照射角などが制限されたりします。60㎝の開口が狭いため、どうしようもありません。

ハロゲンライト/クリップスタンドひまわり

夏場はオフにしておいてOKです。夏場はソーラーラプターHID50Wから発生する熱と全体照明の熱などで十分にケージの中は温かくなります。むしろ昼間はエアコンを入れないと暑くなりすぎるくらいになります(6月から8月末)。しかし、冬はこれらだけでは昼間の気温が上がらないことがあるのでハロゲンライトを付けて昼間の保温力を上げます(夜は消して暖突Lからの保温になります)。季節に合わせて使い分けましょう。

❌60㎝水槽ダメな飼育の場合❌

写真を見てわかる通り、構造上、スポットライトがかなり地面に近い位置となってしまう場合もあります。カメが大きくなれば事故も起こりえますし、床材への散水などはどうやりますか?ライトに水滴が付いたら割れてしまうものが多いです。

底面ヒータースーパー1

リクガメ君のお腹を暖めるヒーターです。リクガメはお腹が冷えてしまうとエサの消化がうまくできなくなります。毎日エサをたくさん食べ、食べたエサをきちっと消化するために底面ヒーターを敷きましょう。雪が降った日などは急激に温度が下がり、暖突Lでは保温が足りないこともあります。その時に底面ヒーターは強い味方になってくれます。底面ヒーターに暖められた床材に潜ることによってリクガメ君は寒さをしのぐことができるのです。寒い時期などはメタハラの下で寝たまま夜になってしまい冷えることがあるので、リクガメ君を底面ヒーターの上あたりに移動してあげると良いです。

飼育のポイント

リクガメが好む光を当ててあげることが大切です。ライト照射距離なども非常に重要で、十分な距離がないと目を傷めます。適切な光を適切な距離と角度で照射してあげましょう。かめぢからケージではそれが可能ですが、60㎝水槽ではできません。湿度を維持することも大切です。リクガメは比較的乾燥地帯に生息しているものが多いですが、乾燥と言うのは湿度60%前後の地域です。日本は夏こそ多湿ですが、冬は乾燥が激しい国で湿度10%なんて日もあります(サハラ砂漠でさえ1日の平均湿度は32%なのです)。日本の冬がいかに乾燥し、リクガメにとって苦しいか考えてみてください。湿度を維持するためには床材内部にある程度の水分を含ませ、蒸発により持続的に空気中の湿度に変換していく自然の流れを作ると良いです。十分な床材の量、十分な空間があるからこそ実践できます。かめぢからケージでは豊富な量の床材が敷けますので、湿度維持も簡単です(下記で説明する水撒き動画を見てください)。そして空間体積が243000㎤ありますので、余裕をもって空中湿度も保ちやすいです。60㎝水槽ではやはりその狭さから床材の量も減るため湿度の維持、水分の量なども加減が難しくなりますし、乾燥するときは乾燥、蒸れるときは蒸れるという一極性の維持しかできません。結局は空間なのです。空間が狭いと器具などの種類、設置が制限され、気温や湿度も作りにくくなるということです。なので60㎝水槽での飼育は辞めていただき、十分な空間を確保できる90㎝のかめぢからケージで飼育しましょう。かめぢからケージは60㎝水槽の4倍近くの体積を持っているのです。

上記の説明でご納得いただけかと思いますので、ここからはかめぢからセットでのリクガメ飼育を説明していきます。

ケージを置く場所

できるだけ心地よい空気が流れる場所が良いです。台などを使って人間の腰から上くらいの高さに置きましょう。地面(フローリング)に直接置くのは避けてください。台がない場合は軽量ブロックなどを置き、床から最低20㎝くらい離すと良いです。地面すれすれを流れる空気は汚いです。たくさんのほこりなどが混じっており、また冬には冷たい空気が下方に停滞するのでケージを取り巻く環境としては良くありません。人間の腰くらいの高さに置くのばベストです。腰くらいの高さに置くことによってリクガメが観察しやすく、エサやり、床材交換などのメンテナンスもやりやすいです。エアコンなどの風が直接当たる場所は避けてください。

気温

昼間30度前後/夜間27度前後が目安です。昼間のケージ内の気温を常に30度にしろと言われても無理です。そのため、ケージ内の気温の平均値で30度くらいになっていれば良いです。もちろん強い光が照射されているメタハラの下は気温が高くなりますし(40度とか)、ライトから離れれば低くなります(26度とか)。これらの温度勾配はカメにとって非常に良いです。カメは自分の意志で好きな温度域に移動します。温まりたいと思ったらメタハラの下に、暑いからちょっとどきたいと思ったらケージに右隅に移動したりします。カメの意思を尊重した環境の再現を心がけましょう。そのため、ケージ内の温度を一定にするのではなく、温度勾配を作っていたただき、平均で30度くらいを目指すようにしてみてください。そして、広い空間のかめぢからセットならこれが簡単に実現できます。

夜間は照明類はすべて消灯し、暗くしてあげてください。暗い環境でしっかりと睡眠をとることでカメの代謝リズムが整います。保温のためであっても夜にスポットライトなどを点けるのはあまりお勧めできません。暖突Lを夜間のメイン保温とすることで冬であってもある程度カバーできます(かめぢからセットを置く部屋の気温を23度くらいにしていただければバッチリです)。

🐢冬は保温、夏はエアコン

ケージを置く部屋の気温は通年を通して20度~25度くらいを目安にしてください。基本的に人間が快適に生活できる気温です。夏はエアコンを入れていただき、20度~25度くらいをキープ、冬もストーブ/エアコン/遠赤外線ヒーターなどでお部屋をある程度保温していただくことが大切です。20度~25度の部屋にかめぢからセットを置けば温度管理は問題なく仕上がります。もし、お部屋の温度を作るのが難しければ夏は扇風機を回したり窓を開けたりして部屋全体の空気を動かします。こうすることでケージのオーバーヒートやカメの熱中症を防げるでしょう。冬はケージの近くに赤外線ヒーターを置いておくだけでかなり効果があるので、お部屋全体を暖かくするのが難しければケージの周りだけでも暖かくするという感じで工夫してください。冬の保温にはサンラメラが超お勧めです。ケージ内の気温はどうしても外気温に左右されますので、ケージ内の気温だけではなくケージを置く周辺の気温にも気を配るようにしましょう。

メタハラ(ソーラーラプターHID50W)と全体照明でばっちりです。ケージの一部分に強い日差しとなるソーラーラプターの光が当たり、それ以外の部分は全体照明で程よい明るさとなります。リクガメはソーラーラプターの下で日光浴をし、十分になるとラプターの光が届かない場所に移動します。リクガメ自身が自分で好きな光位置を選べることが重要です。冬にはスポットライトを点けて昼間の保温を補助しましょう。いずれの場合も十分な照射距離がありますので、明るい光ではあるのですが、リクガメの目に優しく、視力障害などの予防になります。

湿度維持

動画の様に床材に水を撒いてください。湿った床材が気化熱により蒸発して継続的にケージ内の湿度を60%くらいにはできます。霧吹きなどを散布するよりも地面を湿らせた方が効率が良くリクガメにとっても効果があります。リクガメの顔/鼻はいつも地面の近くにあるからです。霧吹きを散布しても結局リクガメが鼻から吸ってる空気はどうなの?と言うことです。リクガメの吸い込む空気の湿度が適切でないとあまり意味がありません。季節によって水を撒く量を変えていきます(梅雨の時期は少なめ/冬は多め)。

強めの水流で床材の内部にも水が浸透するようにします。時間が経てば床材の表面はすぐに乾燥してきますが、床材内部には水分が残る感じを目指してください。この内部にある湿り気が持続的に乾燥を防いでくれます。一般のご家庭の場合、ペットボトルに園芸用の水撒きキャップ(市販の物の穴を少し大きく改造すると良いです)を装着して水鉄砲のように床材に当てながら給水すると良いでしょう。冬などはカメに水が当たらないように注意してください。エサを食べ終わったお皿などに水を浸すと、水を飲みたい個体は水を飲みます。水皿を常設しない場合は床材の水撒きと飲み水の供給を同時に行うと良いでしょう。

風通し、空気中の水分、空気の新鮮さなど

気温や湿度などを安定させるためにケージを密閉してしまってはいけません。常に新鮮な空気がケージに入り込み、それがケージにあるライトの熱などですぐに適温に変換されるような環境が良いです。リクガメの肺は非常の繊細です。長期間にわたり冷たい空気を吸うのはリクガメにとっては良くありませんが汚い空気を吸い込むのも良くありません。ケージには必ず空気が流れ込むようにしてあげてください。かめぢからケージの両サイドにある通気口を塞がなければOKです。

エサ

小松菜、青梗菜、タンポポ、オオバコなどを与えます。時々リンゴなどをみじん切りにして混ぜたり、種類によってはバナナやその他果物なども与えましょう。タンポポやオオバコが採れる時期は積極的に採取し水で洗って与えましょう。小松菜や青梗菜は葉の部分を与え、緑が濃いものをスーパーで選んでくると良いです。エサについては下記の付録で詳しくご説明しています。

2カ月に1回くらいやるメンテナンス

力土(床材)を耕すと良いです。床材に水を撒いたりしますし、いつも決まった場所にエサ皿を置いたり、リクガメもいつも同じような場所を歩いたり穴を掘ったりすることが多いです。そのため床材の劣化にはムラが出てきます。つまりは劣化している部分もあればかなり新品に近い部分もあります。床材を掘ってみていただければすぐにわかります。ココパームの繊維が細長く大きく、色が赤茶色の場所はほぼ新品同様の床材のままです。逆に、粒子が細かくなったり、こげ茶っぽく変色している部分は劣化が進んでいる場所です。2カ月に一回ほどこれらを耕して混ぜ合わせて床材全体を活性化させると良いです。耕すことにより古くなったココパーム粒子と新しい粒子が混ざり合い、全体的な床材寿命を延ばします。また、土が活性化されることによりカメの健康状態も上がります。自然下では雨や風、植物の根、土壌生物などのサイクルにより土が活性化されるのですが、飼育下では耕すことでそれに近い状態にしていただければ思います。2カ月毎に床材の耕しを行い活性化させてください。何度かやるうちに床材の粒子が細かくなっている場所が増えてたなあ、こげ茶黒っぽい感じの土が全体的に広がってきたなあと感じたら床材の全交換をします。

🐢耕し方

表面の力土COATのチップを大まかに取り除き、ココパームのみにします。水を足しながら万遍なくかき混ぜて全体に水分が行き渡り、土が混ざり合うようにします(劣化した部分も新品の部分も全部混ざるようにします)。ココパームを平らにしていき板などで軽く押し当ててやや固めます。上から力土COATを再度敷き詰めて完了。10~15分くらいの作業です。「なんだか床材が活きた感じがしない」「最近カメの活動量が減った」と思ったら是非耕してみてください。

半年から1年に1回行うメンテナンス

力土セット(床材)の全交換をします。定期的に床材を耕すことによって飼育者の皆様は床材の状態を把握することができます。マットが細かくなってきてしまったら、髪の毛のような細い粒子がなくなってきて細かいパラパラした粒子が増えてきたと感じたら、赤茶ではなくこげ茶の粒子が増えたら、床材を交換しましょう。交換方法は床材ページ、かめぢからニュースなどでご確認ください。交換時に合わせて底板が痛んでいるようであれば、かめぢからケージの底板も交換すると良いでしょう。底板も定期的に交換することでケージ本体が長持ちします(20年は使えます。まだ店頭でケージ本体が壊れたことないのでこの先何年持つかは未知数)。

例:かめぢからでの1日のリクガメ飼育。

リクガメケージの電気が点くのが午前11時頃です。13時頃に一度水を撒き、湿度を上げます。リクガメは湿度が上がるとより活発になります。13時半ごろからエサを与えます。16時ごろにもう一度水撒きとお皿に水を浸して飲む個体は水を飲みます。18時半にお皿の撤去と掃除をして19時ごろ消灯です。1日8時間が電気が点いており、リクガメが活動していることになります。設備さえ整っていれば毎日の管理はこんな感じです。暑い日には窓を開けたり換気扇を回したりして店内全域の気温を整えるようにしていますし、季節に応じて天気予報をみて外気の温度や天候などを気にするようにしています。水撒きの回数は梅雨の時期は1日1回少なめ、冬には2回など季節に合わせて変えるくらい。しっかりした設備で飼育すれば毎日の管理は楽だと言えます。
リクガメ飼育についてのご質問はお気軽にkamechikara@nifty.comまで。このページを書き下ろした店主本人がご返信いたします。

季節ごとの飼育方法の違いはこんな感じです。

春(3月下旬から5月末)

4月中旬くらいからはケージの保温カバーを取り外した状態で使用し、通気性をよくします。ハロゲンライトを日中オンにする日もまだ多いでしょう。床材への散水はライトが点灯してから2時間後に1回、エサを与え終わって2時間後くらいに1回、1日合計2回くらいやると良いです。本州であればエアコンなどを稼働させる必要もなくそのままの環境でケージ内の気温は30度前後となります。飼育しやすい季節と言えるでしょう。

夏(6月から9月末)

梅雨の時期は散水を1日1回くらいにします。エアコンなどでお部屋の温度を24度くらいにしましょう。温度上昇によるカメの熱中症に注意します。エアコンがないお家は窓などをあけて空気の流れを作る、遠くから扇風機で風を送る等が必要です。メタハラや全体照明などから出る熱のみでケージ内の気温は十分暖かくなります。この時期、ハロゲンライトは常にオフとしましょう。ケージを置く部屋に空気の流れを作り、いかにお部屋を涼しくするかがポイントです。

秋(9月末から11月上旬)

春と同じでエアコンなし(室内の気温をそれほど気にせず)でケージ内の温度が安定する時期です。寒い日の日中はハロゲンライトをオンにします。夜などはサーモと接続している暖突から熱が出ている日も増えてきます。秋と春はケージの管理がしやすい時期です。

冬(11月から3月)

ケージ上部には保温カバーを付けて保温力を高めましょう。両サイドの通気口はそのままにして新鮮な空気を取り込みます(ケージ内の気温と室内の気温の温度差ができるため、気圧差によって空気が自然に流れ込みます)。日本の冬は非常に乾燥するので1日2回は床材に散水し、床材の内部にしっかりと湿り気を持たせてください。メタハラやハロゲンの熱により床材から蒸発しケージ内の湿度も持続的にある程度維持することができます。エアコンでお部屋の気温を23度くらいはキープするようにしましょう。エアコンがない場合はケージの近くにサンラメラを置くなどしてケージ周辺の気温にも気を配ることが大切です。冬は低温と乾燥に特に気を付けます。

付録

虫やカビについて

床材に虫が湧くことがあります。リクガメが喜ぶ床材は虫も同じで、住み心地が良いみたいです。湧いてくる虫の例としてはダンゴムシやトビムシなどです。いずれも床材に卵が混じっていたりして湧くようです。これらの虫は床材内部の菌類やカビ類を食べているのでリクガメや人間に対して害はありません。むしろ多少はいた方がいいと考えています。ケージから飛び出てくることもありません。夏はコバエなどが湧くこともあります。食べ残しのエサなどは早めに取り除くだけでコバエは減ります。また、ホシガメなどの多湿系のリクガメで穏やかな性格(あまり動かない種類)の環境に虫は湧きやすいです。逆に、乾燥系のリクガメでガシガシ動き回る個体のケージには虫はわきません。カメが床材の歩き回り、掘ったりしてそれらの振動を虫が嫌うからです。上の説明したようなカメが喜ぶ飼育環境でカメを元気いっぱい歩かせてください。虫の量も減りますし、少なくともコバエが湧くことはありません。カビについてはよくわからん。。。。たぶん顕微鏡とかで見ればあるんだろうけど、気にしなくてもいいと思います。

温浴(ぬるま湯でのお風呂)ついて

温浴について知っておくことは一つです。「基本、やらなくていい」。もし、カメが自分の糞を踏んでしまい汚れてしまった場合などを除き、温浴は必要はありません。温浴をしないとカメがあまり動かない、エサを食べない。これは飼育方法/飼育環境が悪いからです。野生のリクガメは温浴など毎日しません。しなくてもちゃんと目覚めて、活動してエサを食べます。上記の説明にある、温度、湿度、光、床材などをご参考に当店が推奨する飼育環境で飼育してみてください。とても元気にカメが歩く姿が観察できますし、楽しいリクガメライフを送ることができます。

リクガメの同居/多頭飼育ついて

リクガメを複数同じケージに入れて飼育する場合は個々のパワーバランスが重要です。リクガメにも強い弱いがあります。強いというのは単純に乱暴な個体、動きが特に早い個体、物怖じしない性格の個体を指します。弱いというのは静かな個体やおっとりした性格の個体を言います。またサイズが大きい個体は強く、小さい個体は弱いという感覚をお持ちください。物理的な体の大きさも強さに関係します。個々の大きさと性格を見極めどのような個体なのかを知る必要があります。同居は基本的には同じ種類のリクガメで同じ大きさが望ましいです。パワーバランスが自然と同じくらいの確率が高いからです。ただし、一見同じ大きさ、同じ種類でも先に述べたように性格に差があるので一方がストレスを受けていて食欲不振になったりするのであれば別々に飼育する必要があります。当店では基本リクガメを同じ種類/同じくらいの大きさで5頭以下の数に分けて一つのケージで飼育し、その中で弱い個体やストレスを受けている個体がいたら別のケージに分けて単独飼育をしております。そして単独飼育によって、個体が強くなってくればまた5頭一緒の中に戻して飼育したりもします(しかし、その前に売れいってしまい元の5頭になることはあまりないのですが。)とにかく毎日カメを観察していじめられている個体がいないか、弱っている個体がいないかなどチェックします。いたら別のケージに分ける。と言うのを基本作業としてやっています。弱っているかどうかはカメの動き、エサを与えたときの歩み寄りの反応などで見ます。早めに別のケージに移して単独飼育をしてあげるとまたすぐにエサを食べるようになり、通常の生活が送れるようになります。当分そのままで飼育します。
別種を同居、もしくは多頭飼育する場合はパワーバランスの見極めが非常に難しいです。私の経験を言うとヒガシヘルマンが強いです。同じ大きさのヒガシヘルマンとギリシャリクガメを一緒に飼育した場合、ヒガシヘルマンの活動量やガンガン歩きまわるパワーに押されてギリシャがストレスを感じて弱ってくることが多いです(エサをパクパク食べるスピードもヘルマンが早いことが多く、ギリシャは十分にエサが食べられなかったりもする)。また同じサイズのヒガシヘルマンとホルスでも同じような結果になる可能性が高いです。しかし、ヒガシヘルマンよりも一回り大きいサイズのギリシャだとうまく同居が安定することもあります。これは体の大きさの差が性格の差を埋めるからだと思います。別種同士の同居については特にやってみないとわかりません。しかし、私はやめた方が良いと追う結論と研究結果を持っています。結局は力に差が表れどちらかが弱っていくことが多いです。そのため、別種同士の同居は避けて最初からケージを分けて飼育した方が良いです。同居を試してみる場合は相性が合わなかった時のためにいつでも別けられる準備をしておくとよいです。新しいケージセットを用意する、無理なら現状のケージの真ん中に仕切り板をしてメタハラを真ん中から両面に光が入るように設置して飼育しても良いです。ただし、仕切り板で分割する場合はお互いのカメの生活スペースも狭くなるため、カメのサイズに合わせて早めに別ケージを用意してあげた方が良いでしょう。1日や2日程度の一時的な同居はそれほど神経質にならなくても良いです(例えばケージが1個爆発してしまい、カメを入れる場所がない、しょうがないからヘルマンのところにこのギリシャを明日ケージを新しく買ってくるまで入れておこう的な。極端にサイズが違わなければ、極端に性格が神経質でなければ大丈夫でしょう)。長期になるほどパワーバランスに崩れが生じて一方が弱ってきてしまう可能性が高いので、長期的に行う場合は毎日しっかり観察しましょう(でも私は先に申し上げた通り、お勧めしません)。

同居をする事でのメリットもあります。
ケージや飼育設備が1セット済む。電気代などの節約になります。一つのケージに何頭かリクガメがいるとやはり絵になります。1頭で飼育するよりもにぎやかなケージとなるでしょう。エサ食いが悪い個体がいてもそのまま他の個体からのストレスでさらに弱ってしまう個体もいれば、その逆に他の個体につられてエサをたくさん食べるようになる個体もいます。私はこれを「つられ食い」と呼んでいるのですが、エサをあまり食べない個体、小食な個体、拒食している個体をエサをよく食べる個体を一緒にするとつられてエサを食べるようになりそのまま食欲が増し、通常のエサ食いになることがあります。多頭飼育をするとストレスで弱ってしまう個体もいるし、逆にやる気が出てくる個体もいるということです。なんだか不思議ですね。多頭飼育を考えている方はこういったことを頭に入れて挑戦してみると良いです。とにかく大切なのは毎日しっかりと観察すること。特にエサをやる時とエサを食べ終わるまで個体たちがどのように動き、お互いに影響を与え合っているのか観察してみてください。

リクガメのエサ

エサの種類。タンポポ、オオバコ、ヘラオオバコ、ノゲシなどがとても良い。特にオオバコ最強。当店では冬でも気合を入れて野草を取って与えています。3月13日2020年にかめぢから周辺の河原で採れた野草です(画像参照)。採取した野草は軽く水で洗い、水を切り、少し湿った状態で冷蔵庫に入れておくと一週間くらい持ちます。これらの野草に小松菜と青梗菜、時折リンゴのみじん切りを混ぜるとかバランスが良いです。1、栄養的にバランスが良い。タンポポ、オオバコ、ヘラオオバコはカルシウムを多く含んでおり、リクガメの命の源と言って過言ではありません。2、硬さ的にバランスが良い。リクガメはエサを食べるときに顎を動かし咀嚼したり、葉を引きちぎる動きを入れないといけません。配合飼料など軟らかいエサだと100%くちばしが伸び、場合によっては顎の形が変形します。オオバコやノゲシは硬さが絶妙でリクガメの咀嚼運動を促します。これらのエサを与えているのであればカルシウム剤の添加などは不要です。また、野草類はカメが非常に好んで食べます。これは遺伝子にインプットされている本能的な部分だとかめぢから研究は言っております。
小松菜、青梗菜もカルシウムを多く含み栄養的にはリクガメにとってとても良いです。しかしながら、リクガメはあまり好んで食べてくれません。小松菜とレタスを一緒に置くとレタスの方を好んで食べます(ほぼ100%の個体が)。レタスにはまるっきり栄養はなく、カルシウム含有量は皆無ですが、リクガメは選ぶのです。リクガメが良く食べるエサ=リクガメにとって必要な栄養素を含んだエサというわけではないのです。トマト、リクガメはよく食べます。でもあたえてはいけません(糖分が多すぎ、カルシウムなさすぎ。甲羅育たない。)。キュウリもよく食べる個体が多いです(栄養なし、水分多すぎ)。しかし与える意味はありません。甘い果物などはどれも良く食べますが糖分が過多で早死にします。これもう一度言います。覚えてください「リクガメが良く食べるエサ=リクガメにとって必要な栄養素を含んだエサとは限らない」。リクガメにとって必要な栄養素を供給するためにはカメが良く食べるものだけを与え、カメに選ばすのではなく、飼い主が戦略的にエサをチョイスして与えていかないといけません。ここは誤解しないでください。エサの戦略がうまくいかないとリクガメは正常には育ちません。リクガメが良く食べ、栄養価も申し分ないのがタンポポ、オオバコ、ヘラオオバコです。ノゲシのカルシウムデータがないんだが、ノゲシも結構いいはず。なのでこれらをできるだけ与えるようにします。これに小松菜や青梗菜をミックスして味に慣れさえておけば、冬に野草が採れない時期でも小松菜と青梗菜をよく食べてくれるでしょう。リンゴを加えるのはカメの体重を増やしたいときや子ガメの成長を早めたい時が良いでしょう(当店では入荷したばかりの個体に、肌の張り/肉付きなどを考慮しながら定期的にリンゴをみじん切りにしたものを混ぜて与えています)。リンゴは配合飼料ほど栄養過多ではなく程よいカロリーを供給し、脂肪になりにくいです。無農薬であれば皮も非常に栄養価が高く良いので与えています。
2020年3月現在で出ている配合飼料はどれも与えなくてよいです。まず水でふやかして与える柔らかいものがほとんどなので、嘴の異常形成につながり、栄養価も高すぎてカメの成長は早くなりますが、フォルムは悪く育ちます。私は今までにたぶん10000個体以上のリクガメを見てきましたが、配合飼料のみで育った個体でまともな形をしたリクガメを見たことがありません。特に甲板1枚1枚のバランスが悪くなり、内臓脂肪も増えます。リクガメの育成はゆっくりじっくりが基本です。カロリーが低く、カルシウムが多いエサを与えるのが必須です。そのエサは?と言うと、タンポポ、オオバコ、ヘラオオバコ、クワの葉やノゲシ、青梗菜、小松菜になります。

ヘラオオバコ

ノゲシ(オニノゲシ)

タンポポ

オオバコ

野草は生えている場所によって同じ種類でも葉の色や形状が異なります。ヘラオオバコ一つとってもバリエーションがあります。葉が細いタイプや広いタイプ、質感が硬いタイプや柔らかいタイプ、色がエメラルドグリーンから真緑までいろいろなタイプがあります。お客様からのご質問で、どれがどれだがわからないというのをいただくので、野草のバリエーションを掲載しておきます。ノゲシ(オニノゲシ)はトゲトゲしていますが、手で採取してそれほど痛くない葉を採取しましょう。手で取ってみて棘がすげえ痛いと思ったらその葉はやめておきましょう。ノゲシ(オニノゲシ)は新芽の部分を採ると非常に良いです。これら掲載した画像は非常に品質が良い野草であり、私はこの後に写真で撮った野草をすべて採取し、カメのエサをとして保管しています。これら画像を何度も見て、頭にインプットしていただき野外採取の参考にしてみてください。

これからリクガメ飼育に挑戦したい方はこれを揃えよう!

※価格は全て税込表示です。

かめぢからセット(通年フルセット/GEXコンパクトトップ)
かめぢからケージアドバンス900こげ茶23,000円
力土セット4,500円
スーパー1M4,200円
GEXコンパクトトップ60 3灯式5,000円
GEXナチュラルライト26W 1個2,000円
GEXレプタイルUVB150 26W 2個5,000円
リクガメ用エサ皿300円
ソーラーラプター50W39,900円
GEX爬虫類サーモ RTT-1 または
ビバリアLCDペットサーモ RT-2000
ロット販売終了/入荷待ち
12,000円
(7,000円)
暖突L9,900円
クリップスタンドひまわり2,000円
カミハタハロゲン2,700円
ケージセッティングサービス2,000円
合計 112,500円(税込み)
LCDペットサーモの場合 107,500円(税込み)

全体照明にGEXコンパクトトップ60 3灯式を用いたセットです。遠方の方へはプチプチを巻いてセッティングをした状態でのご発送も行っています。はっきり言って大好評でリピーターが多いです。全体照明の光量は最も明るいと言えます。

かめぢからセット(通年フルセット/ZOOMEDテラリウムフード)
※テラリウムフード品切れ中、当分はGEXコンパクトトップ仕様
でのセット販売となります。
かめぢからケージアドバンス900こげ茶23,000円
力土セット4,500円
スーパー1M4,200円
ZOOMEDテラリウムフードT5HO本体と
5.0 T5HO 24W蛍光管付
個数限定の超特価です。在庫なくなり次第終了。
かめぢから
セット
特別割引価格
12,000円
リクガメ用エサ皿300円
ソーラーラプター50W39,900円
GEX爬虫類サーモ RTT-1 または
ビバリアLCDペットサーモ RT-2000
ロット販売終了/入荷待ち
12,000円
(7,000円)
暖突L9,900円
クリップスタンドひまわり2,000円
カミハタハロゲン2,700円
ケージセッティングサービス2,000円
合計 112,500円(税込み)
LCDペットサーモの場合 107,500円(税込み)

全体照明にZOOMEDテラリウムフードT5HO 26Wを用いているセットです。コンパクト設計で無駄がなく、十分な明るさと省エネを実現。個人的には一番好きな組み合わせです。

かめぢからセット(通年フルセット/中古機材を用いた個数限定)
新品の機材と中古の機材を合わせた特価の飼育セットです。
新品
かめぢからケージアドバンス900こげ茶23,000円
力土セット4,500円
リクガメ用エサ皿300円
ソーラーラプター50W39,900円
GEX爬虫類サーモ RTT-1 または
ビバリアLCDペットサーモ RT-2000
ロット販売終了/入荷待ち
12,000円
(7,000円)
暖突L9,900円
カミハタハロゲン2,700円
ケージセッティングサービス2,000円
中古
スーパー1M(中古)2,000円
蛍光灯台ツイン(中古)
ツインには爬虫類用蛍光灯と通常蛍光灯付き
3,000円
クリップスタンド(中古)500円
合計 99,800円(税込み)
LCDペットサーモの場合 94,800円(税込み)

全体照明に蛍光灯代ツイン中古を用いているセットです。クリップスタンド、底面ヒーターも中古になります。


保温カバーを付けた状態。どのセットも保温カバーをつけると照明器具が隠れてすっきりします。

かめぢからセット(夏仕様/すでに暖突をお持ちのお客様はこれ)
かめぢからケージアドバンス900こげ茶 23,000円
力土セット 4,500円
スーパー1M 4,200円
GEXコンパクトトップ60 3灯式 5,000円
GEXナチュラルライト26W 1個 2,000円
GEXレプタイルUVB150 26W 2個 5,000円
リクガメ用エサ皿 300円
ソーラーラプター50W 39,900円
ケージセッティングサービス 2,000円
合計 85,900円(税込み)

店内では全てかめぢからケージ/かめぢからセットでリクガメを飼育、展示販売しています。

お恥ずかしい話ですが、私は売ることを第一としてカメ屋をやっているわけではないようです。カメで儲けたいという気持ちよりもカメが好きだという気持ちが先行しているようです。そのため、リクガメの飼育を本気で考えてくれないお客様にはキツくお話をします。本当に申し訳ございません。その場の空気とノリで生き物を販売するような爬虫類イベント等には参加しませんし、お客様一人一人にしっかりとカメの飼育を広めていきたいと思っているようで、そこは譲れない性格らしいのです。自分の熱意と、この腐った爬虫類業界の「儲かればいい」という低次元(私にとってはそれは低次元の発想)のギャップに悩まされる毎日です。世の中の爬虫類ショップがすべて私のように本当に生き物が好きならインドホシガメはサイテスI類にはならなかっただろうし、密輸もない世の中なのに、「どうしてだ?」という残念な気持ちでいっぱいです。コロナの世の中になり、広い空を自由に飛んで世界を見てきて、人間のちっぽけさ、愚かさ、何というふがいなさなのかと情けない気持ちになったりもしましたが、僕自身はやはりカメが好きなんだなと改めて思いました。今は、自分がカメが好きでしっかりとやっているならそれでいいじゃないと思うようにしています。皆様もいろいろと大変なことがあるかと思いますが、リクガメの飼育方法などでわからないことがあれば何でもお尋ねください。
リクガメ飼育についてのご質問はお気軽にkamechikara@nifty.comまで。このページを書き下ろした店主本人がご返信いたします。