かめぢから的 リクガメ考察
ぶっちゃけ初心者向けのリクガメって!?

よくある素朴な質問、いや、でも、1つぶっちゃけるためには10くらいの説明を
しないといかんのです。

カメボス(店主)は何がいいと思う?

個人的にはヨーロッパCBの地中海リクガメがお勧めです。理由は丈夫で良く動き、地中海リクガメと言うこともあり、それ
ほど大きくなりません。なおかつ成体は一年を通して屋外飼育(冬眠が可能)ができるからです。EUCB(ヨーロッパCB)の
イべラ、アナムールギリシャ、イーストアナトリアンジャイアント、東へルマン(各産地)、西へルマン(各産地)、マルギナー
タ、ペロポネソスなど、ぶっちゃけ初心者向けだと思います。あとはズバリ、貴方の好みです!難点を言うと価格が初心者
向けではないことでしょう。もちろん品質自体が非常に良いものなので比較的高価な種類が多いです。また、当店のこだ
わりでもある産地の特徴が出る種類も少なくありません。初心者向けと言いつつ、他では絶対に入手できない稀少産地
個体/亜種も多いので種類によってはとても高価です。ただし、これらEUCB地中海リクガメは貴方の期待を裏切りませ
ん。飼育すればするのほど面白さにハマる素質を持ったカメです。中東系のギリシャリクガメ、ホルスフィールドリクガメ(ロ
シアリクガメ)などは比較的安価でこれまた初心者向けと表記されることが多いです。事実、初心者向けと言えるような丈
夫な個体、状態が整っている個体もいます。ただし、これは「運」です。こういった状態の良い個体の陰で数十頭(数にし
て輸入ロットの三分の一前後)の個体は状態が上がらないまま死んでしまうことが多いです。また、一見状態が良くても
飼育しているうちにあまり動かなくなり、いつの間にか病気になってしまっている個体もいるのが事実です(飼育環境にも
左右されますが適切と思われる環境で飼育していてもかなりの頻度で起こりえます)。ホルスや中東系ギリシャに限ら
ず、WC(野外採取個体)というのは常にリスクが付きまといます。見た目は元気でも体内がどれくらいクリーンなのかわか
りずらく、本当にその個体が健康体がどうかを知るためには1年ほど飼育しなければ断言は難しいと思います(事実、中東
系のWCギリシャなどで実際に1年以上生きる個体は全体の3割程度だと思います)。なぜこうなのか、理由は一概には言
えませんが輸出者がダメ人間だからです(ぶっちゃけ)。カメの事良くわかってないんですから(何度説明してもギリシャと
インドホシガメを同じ環境でストックして、そのまま日本に送ったりだとか、「お前、金さえ手に入ればカメなんてどうでもい
いんだろ?」って感じのおっさんが多いですから)。現地で長期間ストックされている個体ほど状態が落ちていて、輸出す
る直前に捕獲されたWCはある程度状態が良かったりと個体の状態にムラが出るのもこういった理由からだと思います。
WC現地便の個体と比較した場合、EUCB個体は生存率が非常に高く、もともと輸入時の段階で状態のよさが桁違いで
す。当店のお客様の中にもEUCBをしっかりと飼いこんでおられる初心者の方も少なくありません(マニアから初心者の方
まで幅広い愛好家が多いのもEUCBチチュウカイの特徴でしょう)。ぶっちゃけ、適切な環境で飼育すればEUCBは無敵の
強さをほこります。WCすべてが悪いわけではありません。良い個体を選べれば一生涯のパートナーとなってくれます。た
だ、EUCB個体とは違い、WCは選び方が難しいのです。

これが噂のEUCBチチュウカイリクガメいろいろ。
   
   

なぜEUCBは丈夫なのか?
まず、ブリーダーがこだわって殖やしているからです。彼らのこだわりにはカメに対するぶっとんだ愛情があります。個体の
クオリティー/血統のこだわりを見れば一目瞭然。CBという特性上、もちろんある程度管理された環境で飼育しています。
この「ある程度管理された環境」というのが重要です。ヨーロッパブリーダーの特徴として変にカメを甘やかさないのです。
できるだけ自然に近い状態で飼育し、個体を鍛えつつ育てているのです。このあたりの微妙なさじ加減が強いCBを生むコ
ツだそうです(屋外飼育が主流ですが、我々が行っている屋外飼育とはスケールが全然違います)。まさに「人」を育てる
かのごとくカメを育てちゃっているわけです。さらにその中から厳選した個体(まあ、自分が気に入った個体?)のみを輸入
しているので当店のEUCBは丈夫なのです。自分にとって最も重要なことはその個体の単価や、日本の市場で売れる/売
れないと言ったことではなく、カメを殖やすブリーダーの心意気、人格なのです。

2007年に輸入したEUCBナミビアヒョウモン。アフリカに生息するStigmochelys属だが、他のEUCBチチュウカイと同じように丈夫だった。本当に好きで殖やしているブリーダーからの産出個体は種類を問わず丈夫で初心者向け?
F. nabeulensisを例に見るようにきっとそうだ。

ぶっちゃけ、初心者から見る人気種って?
ずばり、インドホシガメ(以下ホシガメ)。ホシガメは人気です。ハイ。でも私は初心者の方にはあまりお勧めはしません。
先にお話した、WCということもありますが(流通するインドホシガメの99%はWC)、ホシガメって元気でもあまり動かないん
です。初心者の方がホシガメ買っていくぅぅ、ケージをセットして1週間ほど飼育するぅぅ、でもあまり動かないぃぃ、「リクガメ
ってあまり動かないんだ。。。飼っていてもつまんない」←こう思われてしまうのが辛い。店主はかなりショックです。
「EUCBのチチュウカイなら動くんだよ。餌もおねだりするし、うざいくらい動くんだよ〜!」と言いたい。いや、ホシガメでもか
なり活発に動く性格の個体いますよ。いるのは事実。でも100頭に1〜2頭くらい。カメがエッサホイサ動いて、物怖じしな
いで餌をもりもり食べているとこ見たければEUCBのチチュウカイにしてください。。。あまり動かなくてもいい方にはホシガ
メはお勧め(入荷直後は避けて、落ち着いた個体ならかなり手堅いです)。ってことでやっぱ初心者にはEUCBのチチュウ
カイリクガメ。OK?

やっぱり飼育設備って必要?
はい。絶対に必要です。飼育設備に手抜きはしないでください。カメが死にます。念には念を入れましょう。これ基本です。
ケージ、底面ヒーター、保温球/クリップスタンド、紫外線灯、床材は最低限揃えてください。機材の使用方法を熟知してい
るのであれば機材の品質はどこで買っても同じです。価格の安さだけ追い求めてください。インターネット、オークションな
どに目を光らせ最低価格で揃えましょう。別にかめぢからで買わなくてもOKです。でも手抜きせずにしっかりと揃えてくだ
さい。上の最低限必要な機材は文字通り「最低限必要なもの」です。言い換えるとカメを殺さないようになんとか飼育でき
る設備だと考えてください。カメ本来の動きを出すためにはメタハラが不可欠です。カメの飼育を楽しみたい方はメタハラを
セットしてください。一番安いREX UV ONE等でいいです。これがあるのとないのではカメのパフォーマンスが違います。特
に強い太陽光を好む地中海リクガメにはメタハラを使ってあげてください。いくらワット数の強いスポットライトを当ててもダメ
です。メタハラの光とは質が違います。メタハラはリクガメにとって飼育下の太陽そのものです。いいですか、ケージ、底面
ヒーター、保温球/クリップスタンド、紫外線灯、床材は最低限必要です。それに加えメタハラも揃えるんですよ。メタハラが
ないとチチュウカイリクガメの醍醐味は味わえないですよ〜。